2007年2月 4日 (日)

海運船隊増強計画

前の続き。海運大手3社は目下商船隊の大幅増強を実行中。海外の海運会社の状況がよくわからないけど、正直少し作りすぎの予感も。もっとも自社保有はそれほど多くないのである程度のリスク分散はできているのかもしれない。

日本郵船 New Horizon 2007 ※LSPⅡの見直し版

07年度計画 

売上2兆1500億円 経常利益1350億円 純利益800億円

ドライバルク・タンカー・LNG船 484隻(05~07年度に110隻新規投入)

自動車船 110隻(05~07年度に25隻新規投入)

定期船   193隻(05~07年度に36隻新規投入)

その他含む総計 787隻(05~07年度に171隻新規投入)

2010年度までに売上2兆5000億円・経常利益2000億円・保有船舶合計932隻を目指す

日本郵船は他社に比べて利益率が劣る。物流の売上は多いが、利益率がいまいち。もっとも物流と海運事業の相乗効果分があるとも考えられるのでいちがいにはだめといえないもかも。

商船三井 MOL STEP Review(06年11月に進捗状況発表)

07年3月予想 売上1兆6000億円 経常利益1750億円 純利益1120億円

07年~09年度で資源エネルギー分野に112隻、製品輸送分野に30隻新規投入計画

利益と売上のバランスを考えると実際にはここが業界トップなのかもしれない。保有船舶量も郵船ほぼ同じ。

川崎汽船 “K”LINE Vision 2008+

08年度目標 売上1兆1000億 経常利益1100億円 純利益700億円

05~08年度にコンテナ船27隻、バルク船83隻、自動車船32隻、LNG船24隻、タンカー16隻、その他10隻の合計192隻に投資→保有船舶500隻体制を目指す

他の2社と比べると、少し規模の面では劣るが負債と自己資本のバランスはよい(決して自己資本が多いというのがいいわけではないが)。

※3社とも均一の項目で数値を出したかったがどうもいいデータがなかった。

ちなみにどの会社も07年の業績見通しは、売上が目標を上回る一方で利益率はあまりよい数字が出ない模様。今後の運賃市況は04年度の6~7割を郵船と商船三井が予想している(川崎汽船は見つけられず)。しかし、すでにけっこうな量の船舶が投入されている割にはそんなに市況が落ちていないような。中国需要恐るべしか。

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2007年1月29日 (月)

ガスプロム

この頃よく聞くようになったロシア最大のガス会社。最近だとサハリン2への出資を半ば強引要求、認められるという話か。

ガスプロム

売上高 5兆9000億円(05年12月)

純利益 1兆3500億円(05年12月)

ガス採掘量 約5480億㎥(05年 ロシア生産量の85%・)

供給割合 国内3070億㎥(3割以上電力会社へ)・NIS及びバルト諸輸出770億㎥・欧州輸出1560億㎥(主にドイツ・イタリア・トルコ・フランス)

主要株主 ロシア政府50.002%

社長 アレクセイ・ミレル(元エネルギー省次官)

・国内では規制により低価格での供給が義務付け(欧州輸出価格の6分の1 1000㎥あたり平均約28.7ドル)ただし徐々に値上げが認められてきている模様→あまり儲けがないので、設備投資に消極的な結果国内供給が将来できに不足する懸念。ロシア全体の生産量に占める割合も低下気味で、ウズベキスタンやトルクメニスタンからの購入を増やしている。

・グループ会社に、ガスプロム銀行(ロシア第3位)・シブル(ロシア最大の石油化学会社)・統一エネルギーシステム(ロシア最大の電力会社)。シブネフチ(大手石油会社)・NTV(テレビ局)など

・独のE-ONやBASF、伊のENIと提携強化中。E-ONはガスプロムに取締役を派遣。最終的にこの3社とのエネルギー持ち株会社の設立という可能性も

※出典は「ロシア資源産業の内部」 塩原俊彦 アジア経済研究所

 一部は日経新聞

この会社、規模的にはほとんど石油メジャーの一角に加えられても不思議じゃないくらい。一時期ロスネフチ(大手石油会社)との合併という話もあったけど、これはなくて提携という話に変わった模様。この会社の株とか買えないかな。なんかモスクワ証券取引所にはあるみたいだけど、まー無理か。

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2006年12月10日 (日)

プレステ3の生産コスト

アイサプライのHPにPS3の生産コストの試算が出てた。それによると

              価格    メーカー
グラフィックチップ     129ドル   Nvidia
CPU(セル)        89ドル   IBM・ソニー   
EE+GS(PS2との互換性)  27ドル   東芝・ソニー
I/Oブリッジコントローラー  59ドル   東芝・ソニー
DRAM(512M×4)     48ドル   サムスン
ハードディスク(20G)     43ドル   シーゲート
ブルーレイディスクドライブ 125ドル   ソニー
パワーサプライ       37.5ドル  ソニー
冷却・マザーボードマウント 22ドル
ブルトゥース        4.1ドル
その他部品         148ドル
その他製造(組み立ては鴻海科技?)コストは39ドルで、合計で1台作るのに805.85ドルかかるらしい。ソニーの卸値は399.2ドルと推定され1台売ることに406.65ドルの赤字が出るとのこと(これにはコントローラーとケーブルの代金は含まれていない)http://www.isuppli.co.jp/index.html

他にも色々出ていてPS3とXBOX360との比較や実はPS3でもハードディスクが60Gのほうが赤字が少なかったりといったことが書いてある。にしてもまーよくもこれだけの高性能のゲーム機をこの値段で売るもんだ。問題は、あんまり買いたいソフトがないこととブルーレイ自体にDVDのときほどの革新性を感じないことか。

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2006年9月25日 (月)

ソニーはやばい!?

PS3の値下げが発表。やっぱり前の値段では高すぎたということでしょうか。でも、性能の割りに安いのはたぶん事実だと思う。なんていったってブルーレイの再生機って10万円くらいするはずなのにそれが半額くらいで買えるってことなんだから。それにゲームもできてネットも繋がって、HDDも搭載されてるんだからコスト面ではかなり割安だと思う。
でも、ゲーム機としての価格やブルーレイにどこまで魅力があるかを考えると買う気にはねぇといった感じがする。

今週のダイヤモンドはソニー特集。その中の記事に初年度のPS3のコストが書いてあった。初年度で1台8万円。販売価格が1台約5万円で流通段階でのコストを約1万円だとすると、初年度の目標販売台数600万台を達成すると2400億円の赤字が発生することになる。

と、ソニーの連結営業利益のほとんどを吹き飛ばすというか赤字にすらなりかねない数字。おまけに高い開発費かけて作り出したCELLはゲーム機以外に使う予定がないとのこと。テレビへの搭載は消費電力の問題から難しいらしい。開発費数千億円かかってるんだからなんともったいないことか。

ところで、傘下のソニーフィナンシャル(ソニー銀行やソニー生命の持ち株会社)に上場との記事が。これが本当ならば、これを使って初年度のゲーム事業の赤字を十分に補えるくらいの売却利益が手に入るのかもしれない(上場でどこまで出資比率を下げるかにかかっているが)。

どちらにせよゲーム部事業が赤字になり、今後それを取り戻すのはかなり難しいということだろう。

それにしてもPS3、それなりに売れてほしいな。やっぱ、XBOX360やWiiよりはプレステのほうがいい気がする。どうもマイクロソフトのゲーム機が売れるってのが気に入らない。気分的な問題だけど。

※PS3のコストについては、ダイヤモンドに載ってるけどもとはメリルの試算によるものらしい。販売価格については、値下げ前のものしかなかったんで自分で計算

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2006年5月 7日 (日)

三菱電機&シャープ

三菱電機は決算書見るの初めて。ここ数年順調に利益を伸ばしている(たしか3年くらい前に赤字出してたけど)。

で、三菱電機。
売上高 3兆6041億円(+6%) 営業利益 1577億円(+31%)
純利益 956億円(+34%)

セグメント別では、産業メカトロニクス(自動車機器や電力制御機器)と情報通信システム(携帯電話や無線、宇宙関連)がそれぞれ約200億円営業利益を増加させた。一方で重電システムや家電は売上をのばすが、価格低下により利益は減少した。

来期は重電システムの利益を前期の水準に戻す(+92億円)ほかは、現在の利益水準を維持する見込み。また、設備投資と研究開発費の予定総額は、2600億円。ちなみに、今期の設備投資は、重電を減らして産業メカトロニクスを増やした。

と、ほとんど丸写しになってしまった。だいたい、産業メトロにクスとか何作ってるのかよくイメージわかないし。情報通信システムにどうも防衛関連が入ってるらしく、射撃管制装置とか誘導飛翔体(ミサイル?)とかあるし。で、内訳がさっぱり。なんかあんまり国内景気の影響受けそうにないなって印象がついてしまった。

次はシャープ

売上高 2兆7971億円(+10%) 営業利益1637億円(+8%)
純利益 886億円(+9%)

セグメント別では、AV・通信機器(液晶テレビと携帯)と電子部品(液晶パネルと太陽電池)のそれぞれがともに利益を伸ばした。来期も液晶は好調が見込まれる。また、CCDや太陽電池についても同様の見込み。

ただ、相次ぐ工場の増設から来期も減価償却費が300億円の増加を見込んでおり、好調と評価されながらも利益水準の向上はほとんど望めないようだ。もっとも、液晶パネルの市況次第にかなり左右される可能性もありそう。このへんは、他の液晶メーカー(特にサムスンやAUOとか)の動向も気になる。

薄型テレビ市場はかなりの激戦でありここでこ利益水準を出しているシャープは日本メーカーの中では一番よいほうにはいるのでは。でも、株価買いたいですかと聞かれたら、う~ん。安全パイではあると思うけど。

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2006年5月 6日 (土)

東芝&ソニー

ほんととはしばらく毎日更新と思ってたはずが、やっぱりできず。で、この前の続き。

まずは東芝
売上高 6兆3435億円(+9%) 営業利益 2406(+55%)
純利益 782億円(+70%)

セグメント別では、電子デバイスが全体の半分の1233億円の営業利益を稼ぎ、そのほとんどがNAND型フラッシュメモリーとなっている。また、小型HDDと携帯電話の好調がデジタルプロダクツ部門の利益を押し上げた。

来期としては、半導体の四日市工場の増設、キャノンとのSED工場建設、ウエスチングハウス買収の正式合意など、東芝はたぶん総合電機セクターの中で、今一番設備投資に積極的ではないだろうか。

もっとも、NAND型フラッシュはここのところ価格が下落、SEDは薄型テレビの価格下落の中でから工場建設に及び腰との一部雑誌での報道、ウエスチングハウスは買収価格が交渉当初の2倍(6000億円)にまでなってしまっている中で採算がとれるのかどうかなど、それぞれ問題を抱えているのも事実。したがって今期よりも業績を改善することは、今の時点では難しいと言えるのかもしれない。

※ウエスチングハウス(WH)はたしか米軍の原子力空母や潜水艦の原始炉も作ってたはず。安全保障の観点だので、港湾や石油会社の買収が政治的な問題になっている中で、問題視される可能性はないのだろうか?(今のところそういう報道は見たことないけど)。WHの親会社がイギリス系だっから必ずしも自国でなければならないわけではないが、筆頭株主になるのは確実。このへんの配慮もあって、東芝100%の買収にしなかったとは思うが、今後の動向に少し注目しておくべきかもしれない。

次にソニー。
売上高 7兆4754億円(+4%) 営業利益 1913億円(+67.9%)
純利益 1236億円(-24.5%)

セグメント別では、エレクトロニクス分野の赤字は変わらず、ゲーム機はPS3開発関連の費用増加により利益幅が激減、映画も不調で前期の利益の半分以下となる中で、金融が1883億円の営業利益を稼ぎ出し大きく貢献した。ただし、金融の好調は今期のみで来期は前期くらいの金額に戻る模様(転換社債の評価益がかなり出たらしい)

来期としては、エレクトロニクス分野は赤字が解消されるかどうか。テレビやDVDの今の市況が好転するとは思えないし、デジカメも今が精一杯ということではないでしょうか。今の水準ですらソニーエリクソンの持ち分法利益にだいぶ助けられてるし。ソニーの発表では構造改革費用がなくなるから、赤字脱却が図れるとのこと。

ゲーム機はPS3の開発費用が計上されるので来期は赤字になる模様。これはPS2のときにもあったのであまり問題ないかと。でも、PS3ってほんとに儲かるんだろうか?ブルーレイとセル搭載でいくのはいいとして、いくらで売るつもりなんだろうか。ブルーレイプレーヤーは既に他のメーカーからの発売が予定されてるけど、価格が10万円以上。DVDとPS2のときはPS2の発売のおかげでDVDの普及が一気に進んだというのがあるけど、今回はそのときよりかなり価格差がある。

そうすると1台いくらで売れば採算が合うのだろうか。というか採算のあう程度まで価格上げたら売れるんだろうか(1台5万とか)。もはや子供の買える価格ではなくなってしまうんじゃ(俺の昔のお年玉では2年分ないと買えない)。

金融分野では今回はソニー生命の評価益のおかげでかなり助かったけど、来期は株が去年みたいに上がらないかぎりもとに戻るわけでこれ以上の利益貢献はそう簡単にできそうもなさそう。ソニー銀行がIYバンクみたいになってくれればいいけど、IYバンクはほとんどコンビニATMの手数料で稼いでるから単なるネット銀行とは違うし。

ということでソニーは来期も難しそう。というか電機銘柄って見るとどうも悲観的になってしまう。

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2006年5月 2日 (火)

日立&松下

3月期決算が続々と発表されているので、それ見て思ったことをしばらく書き込み。

まずは、日立。
売上高 9兆4648億円(+4.8%) 営業利益2560億円(-8.3%)
純利益 373億円(-27.5%)

セグメント別では、情報通信システム(ソフトとハード)はHDDの赤字が続くものの、ソフトが好調で846億円の営業利益を稼ぐ。また、上場子会社(日立建機、化成、金属、ハイテクノロジーズなど)の好調が各セグメントの利益増加に貢献した。

問題点としては、上場子会社の営業利益を足し合わせると約3000億円ほど(持分法適用会社もあるから必ずしもこうではないが)になり、日立製作所本体の営業利益がほとんどないこと(売上は2兆7000億円ある)。日立グループとして、本体には利益を上げさせない方針で行くのであれば問題ないが。ちなみに日立本体が所有する上場子会社の株の時価総額は1兆8000億円くらい(本体の時価総額は2兆8000億円)。

あと、営業利益率の低さ。松下の半分くらい。経営方針で打ち出されている強化分野の、HDD・液晶・プラズマなどのハイテク製品がまるで利益を出していない。素材などの市況価格の高騰に助けられている一面が大きい。

ただ、利益率が低い分今後改善する余地は大きいかもしれない。特に小型HDDの市況次第では。あと、エルピーダが今回から持分法から外れた。

次に松下。

売上高 8兆8000億円(+2%) 営業利益4143億円(+34%)
純利益 1544億円(+164%)
 
セグメント別では、プラズマテレビの好調によりAVCネットワーク利益率が大幅に上昇、また白物家電を含むアプライアンスが高い利益率を維持した。なぜか松下は白物家電の利益率がセグメント別で見ると、一番よいという、他の同じような企業と違う一面を持っている。

アプライアンスと、松下電工と2つで最低でも1500億円の利益を上げられ、プラズマを筆頭とするハイテク製品がそれに上乗せするという構造がいい。目標の営業利益率5%までもう少し。

問題点はこれ以上どこまで儲けることができるのか(もう余地が少ない?)。

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